しめっぽいレポート

ぴぴぴというひとがおわらいさんをみている

2017/11/26 154

タイトルが数字ばっかりだ!

本日はワイワイゲームワールドから休憩を挟んでバティオスに戻り、磁石佐々木さん、ダブルブッキング川元さん、マツモトクラブさん、三福エンターテイメントさんによるユニットライブ「154」を見てきました。

はじめての参戦だったのですが、やべえやべえと前評判は聞いていたのでどうやばいのだろうなとわくわくしながら会場に入ると、なぜか客席にはひとつずつ紙コップが。なににつかうの?と思っていたら、MCのステレオパンダから説明がありました。どうやら、毎回ライブ後に「お気持ち」をお客さんにいれてもらって回収しているそうで……チケット代とは別にお捻りもらうライブなんてはじめてききました、やべえじゃん。
さらに、ステレオパンダから物販についての説明もあったのですが、「後半の三福のネタを削ってでも物販のプレゼンをしてこい」と佐々木さん、川元さんにきつーく言われていたそうです。さかいさんが「台本とクリアファイルをセットで販売中」を間違って「クリアファイルにいれてプレゼント」と言ってしまったときには、じとーっとした視線を袖から送る川元さんがいたとかなんとか。やべえ、あこぎだ。

オープニングアクト

 4人のネタがはじまる前に、オープニングアクトとして「1人にゃんこスター」ことトンツカタン森本さんが登場。芸名通り「いい脚してるねえ〜」と言いながら自分でなわとびを跳び、「なんで跳ばないの〜」と言いながら自分でなわとびを跳ばない1人にゃんこスターでした。めちゃくちゃおもしろかったのでやっぱりにゃんこスターのあのネタはすごいし、1人で完コピしてた森本さんもすごい。

前回オープニングアクトとしてアキラ100%をやらされたときは、お盆と蝶ネクタイが準備されていたので、今回も衣装があるだろうと思っていたら「はい」となわとびだけを渡されたそう。
森本「お客さんのなかには、もしかしたら1人にゃんこスターと聞いて、僕が3助さんの格好で出てくるのか、アンゴラ村長の格好で出てくるのかたのしみにしていた人もいると思うんですけど、おかげでプレーンな森本で出てきましたよ」

ちなみに、アンゴラ村長役として代表児嶋さん、もしくはパーパー山田さんという案もあったらしいのですが、児嶋さんは拒否、山田さんは別のライブがあるとのことで1人にゃんこスターに。
森本「LINEは交換してない仲なんで、SMSで佐々木さんとやりとりしてたんですけど、児嶋さんも山田さんもダメでしたって送ったら、『じゃあ1人でがんばれ』って言ったあとに、親指立てた絵文字だけ送ってきて。皮肉!」

①4人漫才(佐々木さん作)

森本さんの1人にゃんこスターのあと、センターマイクが置かれ、主役の4人が登場。
まずは、佐々木さん作の4人漫才です。
はじめに「せっかくなんで4人でお揃いのネクタイしてみました〜。100均で買ったんですけど」と淡い水色に紺の長方形が散りばめられたネクタイを見せてくれたり(川元「墓場の断面図ですかね?」佐々木「そんな柄ある!?」)、「さっき、出てくる直前に佐々木さんが手を出してきた(がんばっていきまっしょい!のあれ)から『ぷっ』って思いつつ、あえて手を重ねたの。そしたらマツクラさんも重ねて。でも、絶対川元さんだけはやんないんだよ」と三福さんから裏話が語られたり(佐々木「酒入ってたらやるのにな〜」)とつかみのトークからネタへ。

ゆるふわ不思議おじさんマツクラさん、天然ナルシスト三福さん、ダーク川元さんといった3人それぞれのキャラクターが提示されるようなかけあいがあったあとで、街歩きロケを3人がやる、といった内容だったのですが、この3人のキャラって改めて強烈だな、とキャラ萌え(キャラウケ?)をできると同時に、びしばしツッコむ佐々木さんもたのしめる、とてもステキなネタでした。
そういえば佐々木さんってツッコミだった!(Twitterばかり見てる人の意見)

幕間にはMCのステレオパンダと森本さんが登場。
この後幕間のたびに、森本さんによる「ネタの説教」が行われることになるのですが、これ込みで面白いというか、むしろ前半はこちらこそ本番なのでは?と思われるくらいの充実したMCでした。森本さんが参加する前はどうしていたのかがきになるくらい。

1回目の中MCは森本さん1人にゃんこお疲れ、という話から。
さかい「前回はアキラ100%で、その時々にブレイクした芸人さんをやってるでしょ。でも、次のライブまでに誰かが売れるとも限らないじゃないですか」
まなぶ「次は1人スギちゃんとかね」
森本「次はねえよ。なんだよ1人スギちゃんって」
まなぶ「衣装(漂白剤失敗したシャツ)、そのまま袖ちぎっていけそう」 
森本「いけねえだろ」
さかい「この白いところ、切り取り線でしょ?」
森本「そしたら七分袖だろうが。全然ワイルドじゃないよ。ソフトだよ。『キャップまだ持ってるぜ〜ワイルドじゃないだろ〜?』ってなるよ」
さかい「じゃあ、1人トンツカタンやる?」
森本「なんでだよ。僕がここにいるってことは、あいつら暇なんだから3人で呼べよ」
まなぶ「それか1人卯月」
森本「なんで後輩のネタ、1人でやんなきゃいけないんだよ」
いきなり1人にゃんこスターをやらされたこともあって、終始怒りによる静かなテンションでツッコみ続ける森本さんが最高でした。
森本「だいたい、あの4人漫才、すごいちゃんとしたネタだったじゃないですか。それの前に僕の1人にゃんこスター見せられるってお客さんどういうモチベーションなの?それでいいの?みんな洗脳されてない?紙コップ今すぐ握りつぶせ!こんなライブに1円たりとも落とすな!だいたいチケット代3000円もとってるのがおかしいんだから!」

②佐々木さんピンネタ(マツクラさん作) ③川元さんピンネタ(三福さん作)

 佐々木さんのピンネタは、ティガーのぬいぐるみを持った佐々木さんが登場し、こどもをあやすような声で「トラ〜」と佐々木さんがぬいぐるみに話しかけるところからはじまりました。
すると、トラの声が流れてくるという、とってもマツクラさんのネタっぽいつくり!と思いきや、そこからの展開がなんとも説明しづらいのですが、佐々木さんとトラが一言二言会話を交わすたび、ブリッジのようにMAXの「TORA TORA TORA」もしくは安室ちゃんの「Try me」が流れ、佐々木さんがダンスするという…………。
会話の流れはトラが佐々木さんに結婚についての話をする→佐々木さんが「俺、離婚してるから」と怒る→でも、俺には飲み友達もいるからいいやと開き直る佐々木さん→急に佐々木さんに異様な執着心を見せ、不穏な空気を出しはじめるトラ→佐々木「おまえ、もしかしてメガネかけてる……?」とおそらくじつはトラはマツクラさんの分身だった……という話のような気がしましたが、シュールすぎたのでよくわかりません、ぜんぜんちがうかもしれない。
途中からダンスの時に心底嫌そうな顔をしはじめる佐々木さんがよかったです。

川元さんのピンネタは、あの川元さんが「今日は寒いなか、お集まりいただきありがとうございます」など殊勝な挨拶からはじまり、「砂漠化を阻止するために植林をしたい」ので「植林のダンスをやります」と言っていきなり踊り出すという…………。また3点リーダーを多用してしまった。
このダンスの振り付けがとっても三福さんっぽい動きでらしさが出ていたのはよかったのですが、こちらもシュールレアリスムが過ぎる内容で、なんかよくわからんのですが、最終的に川元さんが「お金をください!」と叫んで終わりました。
袖から三福さんの爆笑している声が響きまくっていました。

これら2本のネタを終え、ステレオパンダと森本さんが登場。
「このライブは、毎回ネタを作った人がお客さんよりもずっと笑うんですよね。今も、戻ってくる川元さんに、三福さんが『ナイスファイト』って言ってましたよ」
と、説明するステレオパンダに対し、森本さんは引き続きご立腹の様子。
森本「チケット代3000円のライブで緩めのダンスブロックを作るな!」
ここから森本さんの説教タイムがはじまります。
森本「僕、裏でマツクラさんに説教したんですよ。あんたこのネタ2分で作ったろって。2分で3分ネタ作ったろって。そしたら、耳元に顔寄せてきて『その通り』って」
さかい「さすがマツクラさん、艶やか」
森本「いや、2分で作ったことを誇るなよ!なぜなら、2分で作ったクオリティだったからね!」
あまりに森本さんからのダメ出しが止まらないので、さかいさんが「みんな先輩でしょ?なんでそんな風にいうの。もっと尊敬しなきゃダメじゃないですか」となだめようとするも、「一人一人は面白いから尊敬してるよ。でも、集まるとだめ。大学生と一緒だよ」と止まらない。
森本「僕も、今日は説教しにきましたからね。お客さんの洗脳もときたいし。逆に、ちゃんとネタが面白かったら、(幕間に)出てこないようにしますよ」
果たしてこの後森本さんは出てくることになるのか!!!?と次の幕間を楽しみにしつつ、次のネタへ。

④4人コント(マツクラさん作)

続いては、マツクラさん作の4人コント。
「俺は、今日の面接にかけていた」というマツクラさんの心の声が聞こえるところから物語の幕が開きます。とてもマツクラさんっぽい世界観。
マツクラさん演じる主人公の大事な面接の日、一緒に面接を受けることになった三福さん、川元さん、さらに面接官である佐々木さんがぶっ飛んだキャラのため、真面目にやっているマツクラさんが割りを食ってしまう、という内容。
三福さんが派手なボケをし、川元さんが細かいセリフで笑いを取っていく中で、マツクラさんは3人に巻き込まれてばかり、というセリフや動きでわかりやすく笑いをとるキャラクターではないのですが、徐々にマツクラさんがかわいそうな状況に追い込まれているのが笑えてくる…というとてもバランスの取れた役割分担がなされていてすごいな〜と思っていたのですが、後半になると急展開。
面接官佐々木さんが「ダンスをしよう」と言い出し、マツクラさん以外の3人が踊り出し、マツクラさんが「これは…夢…?」と戸惑っていると、舞台が暗転。
明転すると、面接の会場で寝ている4人。マツクラさんだけが1人起き出し、「やっぱり夢だったんだ!」と安心して、再び眠りにつきます。
すると、次は川元さんが起き、なぜか寝ている佐々木さんにこっそり近寄り、猫耳を装着。就寝。次に起きた三福さんは佐々木さんの首に首輪をつけ、寝ている川元さんの顔をキスしそうな距離で覗き込んだのち、就寝。
最後に起きた佐々木さんが舞台の真ん中まで移動し、「踊り疲れて眠っちゃったにゃん」で終了。

えっ?????????と思うや否や、MCのステレオパンダよりも先に森本さんが登場。
森本「後半だけ深夜2時に作ったの?」
導入部分はマツクラさんっぽいテイストでとても好きだったのに、と残念がる森本さん。先ほどの中MCの後、マツクラさんから「ごめん、次も説教」と宣言されていたそうです。
さかい「三福さんも言ってましたよ、『次も次も次も説教だよ』って」
森本「今日一番僕が喋ることになるぞ、このままだと」
さかい「次は大丈夫ですよ!次のネタは川元さんのだから」
森本「ダメだろ、あいつが一番ダメだろ」

⑤マツクラさんピンネタ(川元さん作) ⑥三福さんピンネタ(佐々木さん作)

マツクラさんのピンネタは「インドで日本語を教えているインド人」、三福さんのピンネタは「様々な事情でマジックができない天才マジシャン」。
マツクラさんは赤いペンで額に雑なチャクラを書いて出てくるし、三福さんは全身銀色のビカビカ衣装だしで登場から面白かったのですが、ネタの内容もおもしろかったです。
が、幕間MCでは残念ながら森本さん再登場。
尻上がりにネタが面白くなっていっているのは認めるが、マツクラさんのピンネタラストに組み込まれた「川元タイム」について一言いいたいとのこと。
ちなみに、「川元タイム」とはこのライブではおなじみの「川元さんの書いたネタの中になぜか組み込まれている、なるべく長く続く無言の時間」だそうです。無言なのでお客さんも笑いようがなく、静寂のなか、袖から佐々木・川元・三福三名の笑い声だけが響いてくるというなんともマツクラさんが大変そうな時間でした。
森本「フリップもしっかりしててあんなに面白いネタだったのに!類稀なる大失速!戻ってきたマツクラさんの顔に敗北感が滲んでたよ。袖では3人が『はじまった!はじまった!』って超盛り上がってたけど、いや、はじめんなよ」
三福さんのネタは文句なしによかったそうですが、ネタ後に「俺やっぱ、演技がうまいんだな」といいながら三福さんが楽屋に戻ってきたのが「うるせえな」って感じだったそうです。
さかい「しかも、俺演技がうまいって3回も言ってましたからね」

⑦4人コント(川元さん作)

おそらく本日一番の問題作。
とにかく、4人がうんこうんこ言っているネタ。うんこの恩返し。
うんこ以外のセリフがほとんどなかったような気がするのですが、途中からマツクラさん以外の3人が笑ってしまってセリフが言えなくなるなど、誰よりも本人たちがめちゃくちゃ楽しんでいる様子がよかったです。

エンディングでこのネタについて振り返っていたのですが、
川元「このネタは絶対に笑わないでやろうねって言ったのに!」
マツクラ「僕は笑ってないですよ!誰かが笑い出したから」
佐々木「三福だよ!」
三福「あのね、このコントずっとやってると、ある一点で『うんこの向こう側』に行っちゃうんだよね。それでおかしくて仕方なくなって」
うんこの向こう側とは???????

ちなみに、今回のライブに向けて結構練習をしたらしいのですが、
三福「意外とね、佐々木さんが練習しようっていうんですよ」
(お客さん「ええ〜?」って反応)
三福「で、俺と川元さんは練習あんまりしたくないタイプなの」
佐々木「お前らずっと台本片手にやってたもんな」
三福「だから、4人で集まると1対2になるわけ。練習したい派としたくない派で。で、マツクラさんは中立ですって顔してなんも言わないの。なんも言わないくせに、一番セリフ覚えてない!」
マツクラ「頑張ってセリフ覚えてやったら、その直後のセリフで三福さん笑っちゃうし」
練習中もうんこは笑いが絶えなかったそう。
佐々木「今日のライブ、絶対うんこライブって書かれるよ」

このうんこネタには森本さんも満足だったそうで、中MCに登場しませんでした。
さかい「いや、このネタこそ問題あるだろ!」
まなぶ「森本さんからの伝言なんですけど、『このコント、嫌いじゃない』だそうです」
さかい「結局あいつもイかれてるよ!」

⑧4人コント(三福さん作)

ラストは三福さんによるコント。サラリーマン&探偵ものでした。
内容は、営業に出ていたマツクラさん、退勤したものの忘れ物を取りに戻った三福さんが会社で佐々木さんの死体を発見してしまい、お互いが犯人じゃないか?と疑いあうというもの。
これも説明が難しいのですが、マツクラさん、三福さんが推理をはじめると、まるで妖精さんのような川元さんがすっと現れて「探偵助手」をやってくれる、という内容でした。
うんこのネタが盛り上がりすぎて、あまりこのコントについては触れられていなかったのですが、まるで演劇を見ているかのような緊迫感もあってめちゃくちゃ面白いネタだな〜〜〜〜〜〜〜!と思いました。最後に謎に4人が決めポーズしてカッコつけるのもよかったです。
森本さんもおっしゃっていた通り、尻上がりに面白くなるライブでした。

最後にエンディングで「次は森本もメンバーね」と佐々木さんから森本さんへのオファーがあったのですが、森本さんは全力で嫌がっていました。ぜひ参加してほしい。