しめっぽいレポート

ぴぴぴというひとがおわらいさんをみている

2017/12/04 東京03寄席

M-1めちゃアツでしたね〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!みてるがわとしてもドキドキでぎゅって手を握りしめながら画面に釘付いているのだけれどそんなこっちのコンディションも関係なしのすばらしいネタばかりで気づいたら手を開くどころか叩きながら笑っていてあっというまなのに濃密な3時間、ただのにわかおわらいファンでも「上質でした……!」とため息ついちゃうくらい、質なんてわからないばか(わたしです)でもわかるくらい、ばちこんとおもしろさ叩き込んでくる漫才師しかいないすんごい3時間でしたね!!!!!

そんなきのうの興奮も冷めやらぬまま(録画していた敗者復活戦を朝からもう一度見たりしたあと)、今度は上質〜〜〜なコントを観に東京03寄席へ行ってまいりました!!!ほんとうに全組すばらしくおもしろかったです……!

各ゲストネタ披露後、東京03と2組でトークをするゾーンがあったので、そちらの会話を中心に以下備忘録です。

オープニング

まずは東京03の3人が登場。東京03寄席は開催ごとにどんどん会場が大きくなっているらしく、「すごいね、二階席まで!」と二階のお客さんに手を振る飯塚さん。
飯塚「なんかお客さんに覇気がない(笑)」
角田「舞台に出てるのが俺らだからでしょ」
となんともまったりした雰囲気のすべり出しでとてもあったかくてよかったです。

東京03のお三方はみなさんお揃いの黒いスーツを着ていらしたのですが、これはネタ用の衣装で着替える時間がないためにしかたなくこの格好で出てきたとのこと。別にMCだから張り切ってぴしっとした格好してきたわけじゃないよ、と。でも、東京03の3人がスーツ姿だとほんとうにふつうの会社員みたいになっちゃうね、と自虐していらっしゃいました。
豊本「忘年会の司会者にぴったりですよ」
飯塚「忘年会の司会者は会社員じゃねーか」
豊本「そうですね、だから、うん。」
飯塚「……え?」
豊本「……まあ、こういう感じになりますよ」
飯塚「なに?どうしたの?なんでそんなしどろもどろなの?追い詰められてんの?……お前またなんかやったな!!!!!!!!!?」
豊本「やってない!やってない!」
豊本さんは『あの一件』以来、家庭でも責められているのか、すこしおとなしくなってしまったそうです。飯塚さんが「俺の好きだった、あのふてぶてしい豊本が影を潜めてしまって寂しいよ」と寂しがっていました。それを「まあ、そのうち慣れて元に戻ってくるよ」となだめる角田さん。

ちなみに、その後に「今回のゲストは2人への相談なしで飯塚さんが決めた」という話になり、飯塚さんが「いいキャスティングでしょ?」というと豊本さんは「うん、いいんじゃん?」とふてぶてしく言い放ち「なんで上からなんだよ!!!!!」とちゃんと怒られていました。

だーりんず

1組目はだーりんず。
ドルオタの息子のネタでした。好きなやつだったからうれしい。小田さん演じる息子のあの鼻にかかった声がたまんなくいいですよね。

小田さんは東京03寄席のファンで、前回は自分でチケットを買って観にきていたとのこと。それを聞いた03の3人は「えー……」となぜかちょっと引き気味だったのですが、03側もだーりんずのネタが好きでDVDも全部観たのだそう。それを聞いただーりんずのお2人は「えっ!あのDVD見たんですか!!!?」とめちゃくちゃうれしそうに顔を見合わせていました。 

パーパー

パーパーのネタは遠くへ行ってしまう恋人を追いかけるよう説得するというもの。ベタで壮大なドラマ設定とタクシー代というみみっちさの対比が切なおもしろかったです。お金がないというのはなんとも悲しいことだけれど(だから)おかしい。
ネタの設定では山田さんの家にほしのさんが押しかけてきたということになっていたのですが、「緊張しすぎて、靴を脱いで来るのを忘れちゃいまして」とじぶんの足元を指差すほしのさん。それをうけて「いっつもそうなんですよ!」と山田さんが怒り始めます。
山田「室内の設定だからちゃんと靴脱いでねって出番前に私に言ったんですよ。なのに、自分が靴脱ぐの忘れてるし。ブレーンみたいな顔して、私にセリフ間違えないでねとか言っておきながら、キングオブコントの本番で自分が間違えるし!」
飯塚「間違えてた〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!間違えてた間違えてた!」
なぜかめっちゃ嬉しそうな飯塚さん。
飯塚「山田さんはそういう時どう思うの?」
山田「まじふざけんな」
今日もちゃんとパーパーは仲が悪そうでした。ほしのさんずっとへ〜〜の顔してた。

KOC以来、山田さんはライブに出たがらなくなって、ほしのさんは最近ピンで舞台に立っているそう。
飯塚「もったいないよ!なかなかないバランスの2人なんだから2人でやりなよ!こんなちょーーーーーーーーーちょうどいいブスいないよ!?」
山田「ブス!!!!!!?ブス!!!!!!?」
客席から拍手が起こりました。

山田さんは相変わらずお笑いには興味がないようで、昨日のM-1も見ていないとのこと。最終的に飯塚さんが「お笑いなめんなよ!!!」とキレて終わりました。

ラバーガール

ネタは「優しすぎるカイジ」みたいなやつ。大水さんの気持ち悪さとファンシーさが絶妙にキャラクターにはまっていてとってもおもしろかったです。
飛永さんがわりと「やったぜ!」みたいなちょっとテンションの高い演技をされている(いつもの淡々とつっこむ感じではない)ネタだったのですが、飯塚さんが「翼くんのあの爽やかな青年みたいなお芝居が好きなの」と大絶賛。角田さんにそういう軽やかなキャラクターを演じさせたことがあるものの、角田さんだとやけに重厚感が出てしまうので、飛永さんのように爽やかにはならないのだそうです。
飛永さんも爽やかなキャラクターのコントをもっとやってみたいらしく、こういうコントだけのライブをやりたいと考えているそうなのですが、大水さんがどうやら乗り気じゃなさそう。
大水「なんか、俺らがやる意味あるかな?って思っちゃうんですよね」
飯塚「でも翼くんにすっごいはまってるよ!翼くんにしかできないと思う」
飛永「やっていこうよ!」
大水「うーんやるか〜」
飯塚「全然乗り気じゃねえな」
また、大水さんの得体のしれないキャラクターの芝居もすごくいい、角ちゃんがやると得体がしれちゃうから、とこちらも飯塚さん大絶賛でした。演技の評価基準が角田さんなのがおもしろい。

飯塚「ラバーガールはほんとうにかわいい!かわいいから毎回呼んじゃう!また来てね!」

ニューヨーク

屋敷さんのジャンプがめっちゃよかったです。ネタ。
ニューヨークは漫才とコントどちらもやるので、ネタ数は半々くらいらしいのですが、漫才をやる機会の方が多いとのこと。(嶋佐「漫才の方が金になりますね」)
というのも、吉本は営業や劇場(ルミネ)での出番が多く、そういう場所ではコントはどうしてもウケにくいからなのだそう。
屋敷「さっきのジャンプするところ、ルミネでウケんと顔真っ赤になりますもん」

ちなみに、ニューヨークはずっとオファーし続けていたのに、なかなかスケジュールが合わず、やっと出演がかなったみたいです。東京03寄席の他にも、いろんな仕事で呼んでもらえるので、「こんなに金になる先輩、ハマっといて損ない」と屋敷さんが言い出し、「金で見てんの!!?」と3人から怒られていました。
屋敷「金になるからほんと03さん逃したくない。ずっとハマってたい」
飯塚「全然嬉しくない、その言い方」

それから話題は昨日のM-1に。
飯塚「敗者復活戦、どんな空気だった?」
嶋佐「うーん、野外だからあんまりわかんないんですよね」
屋敷「しかも出番までずっと地下に閉じ込められてるんですよ。だから他の芸人がウケてるかどうかもわかんなくて。出てからやっとわかる感じ」
飯塚「敗者復活戦のネタ、おもしろかったね」
角田「ね、壁殴るやつ」
屋敷「え!?見てたんですか?敗者復活も?」
飯塚「営業先で3人で見てたよ。ねえ?」
角田&豊本「うん」
屋敷「さっきから袖でずっと話聞いてたんですけど、みなさん『お笑い大好き仲良しさん』ですよね」
飯塚「バカにしてるだろ!『お笑い大好き仲良しさん』って」
屋敷「会話がコンパで会うファンの女と一緒」

さらば青春の光

ネタは予備校。めちゃくちゃおもしろかった!!!!!!森田さんのあのわーっとした関西弁の感じがめちゃくちゃ好きなのですが、このコントを見ていて、東ブクロさんのこってりとした関西弁もいいなと思いました。「してくれてまんねん」とか「わかりはらへん」とか。
この予備校のネタはKOCの決勝で2回目にやりたいと思っていたものの、尺が長いので諦めたものだそうです。
森田「ファンの人たちの間で、さらばは予備校をKOCでやるぞってずっと言われてたんですよ。準決勝の時は1日目にあの居酒屋やって。そしたらもうファンの人たちが『さらばには予備校があるから、決まったな』って。でも、僕、KOCの時期だけにちゃんねるに入り浸ってるんですけど、2013年のKOCの時にファンの人たちが『さらばにはオカリナがある』って言ってたんですよ。それ見て、オカリナいけるんかな、と思ってやったら、本番むっっちゃ滑りまして。もうファンの言うことは気にしないでおこうと」
飯塚「えー?滑ってたっけ?オカリナめっちゃおもしろかったイメージあるよ!」
東ブクロ「こういう人らがあかんねんな。惑わす」
飯塚「次はオカリナで行きなよ!」
角田「二本ともオカリナ!」
東京03的には、今後もさらばにはKOCに出場し続け、でも、優勝しないでいてほしいらしい。
飯塚「優勝しないよねーってずっと言ってたい。着眼点はいいのにって」
森田「毎回03寄席で着眼点褒めますよね」
東ブクロ「おかげで、森田が03寄席のネタ選ぶ時、『このネタは着眼点が弱いな〜』とか言い出すようになりましたよ」
森田「やめてくださいよ、着眼点イジんの」
飯塚「さらばは着眼点がいいし、ちゃんとそれをお話にしてるからすごいのよ。たまに着眼点だけの人いるでしょ」
角田「飯塚さんがもったいないな〜っていうやつだ」
飯塚「それだけでやり続けちゃうやつ。着眼点はいいんだからもったいないなって」

森田さんが衣装で「必勝」と書かれたハチマキをまいていたのですが、「KOC優勝しないねって話をしてんのに、ずっと必勝だね」と豊本さんがぼそりとつぶやき、飯塚さんから「いい着眼点だね〜〜!」と頭を撫でられて終わりました。

シソンヌ

 ネタはインドカレー屋。とても雰囲気のあるネタでした。インド人という設定も最高。ネタ後、飯塚さんは「賞レースを一切意識してないチャンピオンのネタだね」と評したあとで「もうずっと永遠に見てられる」とおっしゃっていました。
長谷川「なにも事件は起こらないネタですからね。うちの相方が街の風景の一部を切り取ったものとなっております」
じろう「これもルミネではポカンですよ」

先ほどニューヨークの話でも出ていたのですが、ルミネはお客さんの年齢層も幅広く、いろいろな人がくるのでわりとわかりやすいことをしないとウケにくいのだそうです。とくにKOCで優勝する前は知名度もあまりなかったので、「知らないやつがよくわからないことをやっている」みたいな状態になっていたとか。
長谷川「優勝する前はほんとつらかったですね。パンサーとジャンポケの後とか地獄でしたよ」

一方、東京03も営業ではウケにくいらしく(飯塚「コントはむずかしいよね」)、なるべくわかりやすいショートコントをやるようにしているがもはやショートコントもウケないと嘆いていました。「営業」ってチャンピオンでもウケないんですね。なぜだろう。

シソンヌは60分のパッケージで全国をまわるライブをやっているらしいのですが、とにかく節約のために衣装の着替えはなし、転換も中央に置いた板の後ろに隠れるだけというスタイルなのだそう。
飯塚「なんかおしゃれじゃん、ラーメンズみたいだよ」
長谷川「いや、ラーメンズさんはおしゃれでしょうけど、僕らは金がないだけなんで」
豊本「いや、ラーメンズもお金がないからあのスタイルになったんだよ。でも、お金がないからとは言わないの。そしたら周りが勝手におしゃれだと思ってくれるからって」
飯塚「コバケン言ってたもんね。ブランディングの人だから、あの人は。だからシソンヌも節約とか言っちゃだめだよ、おしゃれってことにしないと」
長谷川「じゃあ俺らもラーメンズさんみたいになれますかね」
じろう「くっせえ方のラーメンズ

 

最後に東京03が部下をかばう上司のネタを披露。ネタ中に豊本さんが座っていた椅子が壊れるというハプニングがあったらしく、途中からずっと脚で支えながら座っていたそう。
飯塚「おめーすげえな!すごくないですか!うちの相方!」
角田「すごくねえよ!ただ座ってただけじゃねえか」
豊本「うちの相方のほうは?」
角田「えっと、……おれも相方だよ!」

エンディングでは、森田さんが「着眼点がよかったです」と03のネタを褒めていました。

全ネタ最高におもしろい&「お笑い大好き仲良しさん」のネタの感想を直後に聞けるというめちゃくちゃ豪華で楽しいライブでした!次回も絶対にいきたいな〜〜〜