しめっぽいレポート

ぴぴぴというひとがおわらいさんをみている

2017/11/4 ラジフェス2017・24時台三兄弟ステージ

観覧に当選した(わ〜〜〜〜〜い!!!!!!!)ので、TBSラジオ24時台三兄弟(アルコ&ピース、うしろシティ、ハライチ)のステージを観てきました。

観覧当選した人たちはイベントのはじまる1時間前に「星のギガボディ」ではおなじみの謎のウルトラマン像の前に集合することになっていたのですが、ちょうどM-1準々決勝の結果発表のタイミングで。あちらこちらから「えっ!?ウエストランド敗退!?」「ゆにばーすは行ってるのに……」「結構落ちてるな……ヤーレンズ……」「三四郎は通ってる!よかった〜」といった声が聞こえてきました。
そんななか、じょじょにみんなが今の状況に気づいてざわざわしはじめます。
ハライチは通過したのに、アルコ&ピースは落ちている……。

オープニング

それぞれの番組でおはなしされていたとおり、「ブチアゲ」岩井先生が登場して、いきなり会場大盛り上がり。
「盛り上がる準備はできてるかー!?」「ブチアゲていくんでよろしくー!」と台本から一切目をそらすことなく、ブチアゲテンションでセリフを読み上げてくれました。脚本に忠実な岩井先生。(その後のネタの頭で「こっからは自分の台本で喋れますよ」と発言。)

その後のトークでは、なんであんなことやらされなきゃいけないんだと不服そうな岩井さんを、平子さんや金子さんが「岩井のこと知らないやつが台本書いてるきらしかたない」(台本を書いたのはアルコ、うしろの番組の作家さん)「岩井のこと、元気な子だと思ってるから」となだめていました。
金子「岩井のこと、サンシャイン池崎とおなじ事務所ってことしか知らないから。あんなテンションだろって」
ちなみに、岩井さんのブチアゲMCのとき、岩井さんのバックにスーツ姿の空気階段のおふたりがいたのですが、「台本にいじるくだりがなかったから」一切そのことには触れなかった岩井先生。
澤部「ブルゾンちえみと同じ事務所だからwith Bみたいなの付けとけと思ったんでしょうね」
平子「空気階段なんて、今いちばん尖ってる時期なんだからあんな格好でイヤだったろうね」
岩井「いやいや、いちばん尖ってる俺がやってますからね!?」 

ネタコーナー

 ブチアゲ岩井先生with Kが一旦ハケて、ネタコーナーへ。ブルーノ・マーズの曲が流れ出し、「おお〜!!!」と歓声に包まれる客席。
それぞれの番組テーマ曲をネタ時の出囃子として使用するという粋な演出だったのですが、特にこの曲はめちゃくちゃ高揚感があって、今からすごいイベントがはじまるんだ……!とゾクゾクしました。かっこよかった。

youtu.be

 ネタは番組順での披露だったのですが、アルコ&ピースがなんとあの伝説のコント「ブロークバック・マウンテン」を披露。
「コント、ブロークバック・マウンテン」という平子さんによるアナウンスが流れただけで会場が大爆笑に包まれていました。出オチすぎる。
ネタは「うわ〜こういうちょっとゆるい空気感とか、間で雰囲気作りたい感じとか、でも『優香』って固有名詞で俗っぽい毒気もあるのを見せたい感じとか、やりたいことはめっっちゃわかるんだけどひでえ〜〜〜!!!」という本当に先日のトーク通りのネタでした。終演後、一緒に見に行っていた友人と「ひどかったね」「まあ、このイベントでしか絶対に見れないと思うと得した気分だけど、ひどかったね」「盛大な内輪ネタだし」「でもそこが好きなんだよ」「そうなんだよ」「しかしあれはどこまで平子っちが手を加えたのかね」「加えててもあれなのかな」「ひどいね」「ひどいね」と非常に会話が盛り上がりました。ひどいね。
あまりにウケないからか、酒井さんがちょいちょい俯いてにやにや笑っちゃってるのがよかったです。ちゃんさかわいい。 

うしろシティは短めのコントを3本。
アルコ&ピースが盛大な出オチをやって散々引っ掻き回した直後でなんとなくやりづらい雰囲気を感じていたのか、2本目のネタのあと、金子さんが安心したように「よかった〜ちゃんとウケた」と胸をなで下ろしていました。
阿諏訪「ウケたとか言わなくていいよ」
金子「いや、アルコのあの感じから今日はウケないのかなと思ってたから。ちゃんとやればウケるんだね!」
阿諏訪「言わなくていいよ!」
3本目のネタは入れ替わりのネタだったのですが、小道具で使うはずだった携帯電話を金子さんがズボンのポケットに入れ忘れた状態で出てきたため、阿諏訪さんと入れ替わっているはずの金子さんが金子さん自身のことを「俺」と呼ぶなど、なんかこんがらがったことに。携帯に保存している彼女の写真を見せるというシーンだったのですが、金子さんが携帯を持っていないので「これ、手に直接描いた絵なんですけど。彼女です。かわいいでしょ」とアドリブで乗り切っていました。ゆるふわ〜。

最後に、ハライチが登場。
ハライチの漫才は文句なしにめちゃくちゃ面白くて、最後にばしっと決めてくれるハライチさんさすがだな〜そりゃあM-1も通過するよな〜〜〜と思いました。

トークゾーン

 ハライチのネタ後、アルコ&ピースうしろシティもステージへ再登場。
先ほどM-1に落ちたばかりのアルコ&ピースのお二人が荒れまくっていました。
平子「この世のセンターマイクを全て燃やせー!!!!」
酒井「燃やせー!!!!」
平子「我々は断固ウエストランドを支持する!」
酒井「支持する!」
M-1の当落といえばウエストランドなの?????(関係ないですけど、ぐちラジの「ゆにばーす川瀬名人で30分 - ウエストランド・井口のぐちラジ! #884 - YouTube」の回がすごく好きです)

「楽屋で平子さんがすごく落ち込んでいた」と話す阿諏訪さん。落ち込みすぎて感情をどう処理したらいいのかわからなかったようで、ぐぐぐっと唸ったあと、突然「燃やせ!」と叫び始めたそうです。
阿諏訪「燃やせってなんだよ、何をだよ」
平子「漫才という概念を燃やせ!俺らはコント師だ!」
阿諏訪「キングオブコントなんて2回戦で落ちてるじゃん」
澤部「よりダメじゃん」
岩井「散々だな」
一方で酒井さんはというと、同様に楽屋で結果を確認しながら、金子さんに向かって「あれ〜?俺の端末では、落ちてますね」と話していたそうです。どの端末でも落ちてたよ!

(今年のM-1Gyaoで再生数での勝ち上がりがあるらしいですね)

gyao.yahoo.co.jp

それから、3組の自己紹介ののち、話題は「今、番組で盛り上がっているテーマ」のことになり、
平子「うちでは今、空前のボイパブームなんですよ」
酒井「おっくんまじやべえ」
と、アルコ&ピースがボイパを披露。
当初、酒井さんが「喉を使った」ボイパをする流れだったのですが、平子さんもボイパができるのなら、平子さんのボイパに合わせて、酒井さんがラップしたらいいのでは?ということに。
金子「去年に引き続き今年もラップを……」
阿諏訪「平子さんのビートに合わせてラップってもうクルーだよクルー」
ボイパ&ラップのクオリティはみなさんご存知の通りだったのですが、本人たちは「漫才の向こう側、見えたな」とM-1を乗り越えられたようだったのでよかったです。

うしろシティは消しバト、ハライチは能力者の話。
岩井「…今日も、(能力者が)いるな」
そのあとで、「今日、3組とも知らないけどきたよーってお客さんいますかー?」と平子さんが聞くと、かなり前方にいた男性が挙手。
酒井「お前、もしかして能力者だな!?」
岩井「能力者が集まっているって情報だけで来てるね。今日は能力者フェスだから」

青空大食い大会

待ってました大食い!
MC役として澤部さんが「ここからは私が仕切らせていただきます」というと、客席から「いけー!ハゲー!」と野次が。
澤部「誰だハゲって言ったの!殺すぞ!!殺すぞ!?俺は岩井の相方だぞ!」
岩井の相方!

うしろシティが「なんで酒井くんの案が通るんだよ」と文句を言う中で、酒井さんは「やべえ〜腹減ってきたわ〜」と肩をまわします。

今回の大食いは、星のギガボディ内で決定した「ストイック飯」フルコースの中から、「食べたら普通にうまかった」らしいエクレア(食パンにポッキーを挟んでミルクをかけたもの)で勝負。10分間で何個食べられるかを競います。
選手は各番組から酒井・金子・岩井。
澤部「3番組対抗ですからね。岩井!負けんなよ!」
岩井「いや、だいたいハライチなんもこの企画に絡んでないのになんでやんなきゃいけないの…」
平子「岩井はネコみたいに食べてね」
澤部「要素うっす!」
酒井さん持ち込みの企画にあまり乗り気ではなさそうな岩井さん。
金子さんは「前回コロッケは食べられなかったけど、甘味は得意なんだよ」とそれなりに闘志がみなぎっているようでした。

今回の大食いでも、味変のために放送禁止シェフ・サイゲンD介さんがオリジナルのソースを作ってきていました。
「去年もなんかソース作ってきたんだよなあ」と思いっきり顔をしかめながら言う酒井さんに「まずそうに言うなよ」と金子さん。しかし、阿諏訪さんの持ってきたソースがえげつない紫色をしていたので酒井さんは「うげえ〜!!!なにそれ!?」とますますまずそう顔になっていました。紫色はブルーベリーソースを使っているからだそうで、ブルーベリーとクリームチーズとはちみつという見た目に反してとてもおいしそうなレシピではありました。
阿諏訪さんがソースをいれてきた瓶にスヌーピーのイラストがプリントされており、岩井さんから「スヌーピーが登場する漫画がピーナッツなのにブルーベリーってややこしい」とつっこまれていました。てゆうか、ずいぶんかわいらしい瓶をご自宅では使っているんですね!!!!?
おまけに岩井さんは「人が作ったやつやだ〜!気持ちわり〜!」と潔癖発言まで。
せっかく作ってきたのに散々な言われよう。

それではスタート、という時になって、突然岩井さんが
「ていうか、酒井さんって、俺らのこと岩井さん澤部さんって呼ぶよね」とぼそり。
酒井「いま!?いまそれいう?????裏でやろうぜ」
岩井「だって先輩なのに」
酒井「先輩じゃないっすよ」
澤部「先輩でしょ?」
酒井「先輩じゃないですって。だって俺、阿諏訪くんと同期だもん」
澤部「じゃあめちゃめちゃ先輩じゃないですか!」
酒井「先輩なんか」
芸歴がごちゃごちゃしている。
(酒井さん、阿諏訪さんのこともずっと「阿諏訪さん」って呼んでたけど最近芸歴が一緒だとわかって「阿諏訪くん」と呼びはじめたっぽいですね。鰻メンバー。)

それから、ついに大食い大会が幕開け。
で、出た〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!金子の両手食い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
(ステージでは特に触れられていませんでしたが両手食いに唇にクリームつけたままのおちゃめなやつやってました。)

ひたすら食パンを食べる3人。
「…これが10分間続くの?」と平子さんが思わず呟いてしまうほど、最初は地味な展開だったのですが、2分が過ぎたところから酒井さんが小林尊スタイルでパンをべしゃべしゃ水につけはじめたり、「は?カウント4ってなってるけど、俺5個食べたよ!ちゃんと数えろや!」とカウントをちょろまかそうとしたりと派手な言動で盛り上げていきます。(阿諏訪さんがお皿の枚数を数え「いや、4個だよ」と言うと「……は?」とめっちゃ冷たい声で答えていたのがすごい笑いました。)

と、酒井さんが4個だ5個だと揉めている中で、実はめちゃめちゃ食べすすめていた岩井さんが6個目を完食します。
澤部「岩井がすごい!早いぞこいつ!まさか、今日のダークホースはこいつだったのか!」

一方、金子さんの様子はどうですか、と澤部さんが尋ねると
阿諏訪「金子は左右にゆらゆら揺れながら食べています!」
澤部「ダメだ」
平子「ただ、地味に岩井より、酒井と金子の間に差がないんだよな」
この時点で、金子さんと酒井さんは2個差。
岩井さんのスピードがとにかく速く、どんどんと酒井・金子両氏との差を広げていきます。誰も予想していなかった展開に大盛り上がりし、カメラもずっと岩井さんに釘付け。時折空を見上げる岩井さんの顔がスクリーンに大写しになります。
平子「岩井が今、ちょっと吐きそうな顔をしましたね」
澤部「まずい!言ってなかったですけど、岩井は割とすぐに吐きます!割と小ゲロをします!」
平子「スタンド・バイミーの大食い大会みたいになっちゃう」
阿諏訪「懐かし〜」
この「スタンド・バイミー」のときに酒井さんがめちゃくちゃ笑ってて、本当に映画ネタ好きなんだなあと思いました。

勝負が佳境に入ると、立ち上がりジャンプして「落とす」岩井先生、水を「スポーツドリンクのように真っ白」にしながらじゃぶじゃぶつけて食べる酒井さん、そして小声で阿諏訪さんに「これからは俺の時間だ」と呟いた金子さん。
平子「俺の時間ってなんの時間なんでしょうかね」
阿諏訪「それはわかりませんけど」
でも、金子さんはまだ水を一滴も飲んでないから追い上げの可能性があると相方の肩をもつ阿諏訪さん。
阿諏訪「てゆうか、誰か味変しろよ!!!!」
ここまで、誰も阿諏訪さんのお手製ソースを使わず。

ラスト1分、金子さんが勝負に出てパンを4枚重ねで食べはじめます。
澤部「ちょっとラストスパートかけるのが遅かったんじゃないでしょうか。残り1分!間に合わない!もう、金子さんはいじめられている人にしか見えません」

そんなこんなで10分間の大食いは終了。
最初こそ「これが10分……」という感じでしたが、終わってみればあっという間で、もっと見ていたかったような気がします。
結果は、岩井さん15個、酒井さん11個、金子さん8個(4枚重ねを半分くらい食べたのでおまけで9個)で岩井さんのぶっちぎり優勝。
阿諏訪「奇しくも酒井くんはコロッケと同じ11個でしたね」
澤部「なんでも11個しか食えないんじゃないでしょうか」

まさか、当初あんなにやる気のなさそうな岩井さんがこんな記録を残すなんて…と感動し「かっこよかった」とメンバーみんなが口々に岩井さんを賞賛していましたが、ほんとうにほんとうに岩井さんかっこよかった〜〜〜〜!なんというか、大食いって当人たちでは展開をコントロールしようのないドキュメンタリーじゃないですか。だからこそ、大食いをしない人が3人もいて、その3人(平子さん、阿諏訪さん、澤部さん)であればどういう展開になったとしても面白く盛り上げたりいじったりできていたと思うんです。そんなプレイヤー自身では展開をコントロールできないような状態において、大方の予想を裏切って岩井さんがぶっちぎりで速いという状況が生まれていたことがほんとうに奇跡みたいで。あの「岩井が速い!?」とMCチームが気づいた時の驚きとか、意外性からくるおかしさとか、ぜったいに「お笑い風」では作り出せないものだと思ったし、岩井さんって身体がもう「お笑い」でできてるんだ…だからあの場所で急に大食いができるようになってあんな展開を生み出せたんだ…すごすぎる…と感動が止まりませんでした。

酒井「マジでこいつ、ホンモンのチャンピオンだわ」
岩井「あんたたちが持ってきた企画と食いもんで俺が勝つってどういうことなんだよ」
最高。

物販で鴉ボールペンもゲットできたし、出展ブースで日本酒の試飲ができたり、納豆とかお化粧品とかのサンプルももらったしラジフェス最高〜〜〜