しめっぽいレポート

ぴぴぴというひとがおわらいさんをみている

2017/10/27 第362回ラ・ママ新人コント大会

いってきましたラママ、初ラママ

バナナマンエレキコミックがそのむかし出ていたとうわさには聞いていたラママ。うわさに聞くばかりで伝説のライブみたいなイメージがあったのですがまさかじぶんが行くことになるとは。はじめてだったので靴を脱いで床に座って見るとはしらず、ずいぶんとポップすぎる靴下を履いていったことを早速後悔しましたがライブはとにかくもうめちゃくちゃたのしかったです。

リーダーが登場すると会場から「おお〜」とどよめきが起こり、リーダーも「出てきただけでおおって言われるって……」と苦笑いだったのですが、やっぱりちょっと感動しました。リーダー生で見れるってすごい。あと、出てくる芸人さんたちがみんなリーダーにめちゃくちゃあたりが強くて、うわさでは聞いてたけどまじでリーダーの接しやすそうさすごかったです。おおって言われるほどの人なのに、若手からいじられまくっていたリーダーに改めて感動。

準一本ネタ

ネタについてはさらっと気になったところだけ書いていきます〜。ネタバレとかとかあるかもしれないので、きになる方は飛ばしちゃってください。

卯月・や団・オーストラリアが登場。
オーストラリアの杉渕さんが登場するだけでめちゃくちゃウケていました。や団の3人も「圧がすごい!!」と後ずさりしていじりまくり。杉渕さんいじりで盛り上がっていると、卯月がずっと黙っていることに気づいたリーダーが「お前たちも絡めよ」と卯月の背中を押します。「無理無理無理!天才じゃないから絡めねえよ!」と言いつつもリーダーに「このライブはそういう練習をする場所なんだから」(なんてあったかいライブなんだ!)と諭され、や団とオーストラリアのなかにわって入ろうと果敢に挑戦しにいく木場さん。が、うまく絡めず、なぜか林田さんが「お前が前に出ないとダメだろ!」と思い切りリーダーから肩パンされていました。
林田「痛い!リーダー強いっすよ!!!」
だいぶ鈍い音がしていました。

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写真はエンディングのものですが、オープニングもこの位置にいたので、とにかくリーダーから叩かれる卯月。「お前も喋れよ!」とずっと黙っていた酒井さんも頭をばしばしはたかれていました。
林田「だから、リーダー、力強いんですって!パワーがすごい!」
渡辺「音が聞こえるように力いっぱい殴んなきゃと思って……」

準一本ネタは香盤が決まっていないとのことで、その場で3組がクジを引いて順番を決めることに。クジを引くに当たっては「芸歴順にしよう」ということになったのですが、オーストラリアよりも短いといって譲らないや団。
本間「ぼくたち12年ですけど、ぜっっったいにオーストラリアより下!!!」
杉渕「いやいや、ぼくたち8年ですから」
本間「そんな訳ない!!!その見た目でおれらより下な訳ないだろ!」
林田「大きさで芸歴決まんないから」
2年目の子につっこまれ、結局や団、オーストラリア、卯月の順でくじを引くことに。くじびきの結果、卯月、や団、オーストラリアの順にネタを披露することに決まりました。

いったん、リーダー以外の全員がはけ、リーダーが繋いでいる間にそれぞれネタの準備をします。そして、ネタの準備がどうやら整ったらしいということでリーダーが卯月を呼び込み、会場が暗転しました。短い間ののち明転すると、なぜか所在無さげに木場さんが立ち尽くしています。
木場「えっ、準備できてないですよ」
木場さんの言葉を聞いて慌てて袖から出てくるリーダー。
渡辺「準備できてなかったの!?」
木場「ちょっと〜困るよ!ちゃんと繋いでてよリーダー!何してんの!俺たちまだ準備できてないって気づいてよ!」
渡辺「だって知らないよー……」
2年目の子にタメ口で怒られてしゅんとするリーダー。

ネタは3組ともおもしろく、最後にお客さんの拍手投票で優勝者を決めるとのことだったのですが、かなり甲乙つけがたかったです。実際、拍手の数も全組同じくらい。や団が「でも俺らの方が二人ばかし多かった!!!」と主張し、「じゃあ…」という感じで優勝はや団に決まりました。
伊藤「まあ実際、卯月の方が拍手多かったけどね」
本間「多かったね」
木場「ぶっちゃけ、多かったなと思いますね」
渡辺「えー!?優勝決まってから言わないでよー!」
リーダー、オープニングからここまでのところずっと一番かわいい。

一本ネタ

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そういえば初ラママ、いつも行っているライブより比較的男性比率が高かったような気がしています。出ているメンバーがいつもと全然違う訳ではないので、男女比率を変化させる要因がどこにあるのかわからないのですが、ラブレターズのネタがとくに男性にウケていたような体感があって新鮮でした。モグライダーのともしげさん(意外と他の芸人さんのネタの批評を結構するともしげさん)が以前「ラブレターズは女性ウケしそうなルックスだけど、意外とどぎつい下ネタもあるしめちゃくちゃ男性ウケするコンビ」と話していたのを思い出しました。たしかに下ネタもそうだし、あの男性からの意地悪〜〜〜〜な視点は女性よりも男性の方が共感ポイント高いのかもしれない。今日のネタはピックが刺さるやつだったのですが、溜口さん演じる女性は「やばいファン」をコント用にデフォルメしたキャラクターであるはずなのに、とてもリアルなんですよね。リアリティを残したままファン(というよりオタク)の女をあまりにも生々しく活き活きと描き出しているところにものすごい意地悪さを感じます。ちょっと見ていて「うっ」ってなりつつ(オタク女)、こっちも意地悪く爆笑してしまう。「あたしの描いた同人誌〜」のくだりがめちゃくちゃ好きです。

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 1本目のラブレターズのネタのあと出てきたリーダーが「社会性のあるネタでしたね〜」と言っていて、わりと客席に「社会性あった??????」とクエスチョンマークが浮かんでいたのですが、「続いてのコンビには社会性がかけらもないでしょうね」との言葉には全員納得、そんなオジンオズボーンさん。登場からハイテンションな篠宮さんに対して、高松さんが冷静に「まあ、たしかに今のところ社会性はないですね」とコメントしていました。高松さんのこういうさらっとネタ前の発言を引き受けるところとかほんとうにすごいなってさいきん思っているというか、オジンオズボーンってどうしても篠宮さんに目が行きがちな気がするんですよ。テンション高いしノンストップ・ギャグマシーンだし、意外とトークでは冷静な切れ者っぽい一面も見せるし(ツッコミもできるし)、なにより見た目がとてもいいし。でもでも実は、それを全部受けてる高松さんも実はすごいですよね、知ってましたか?あ、知ってましたか。って感じでさいきんようやく高松さんが気になりはじめました。でも、松竹の事務所ライブで度々見かける「高松おもんないいじり」もほんとうにその通りだな!と思ってしまうので、よくわかりません。まだまだお笑いリテラシーがだいぶ低い。
オジンオズボーンのネタ「文春砲」、社会性がない社会性がないとは言ってましたが、雑誌を内容とは別に世に流通しているイメージだけで語りギャグにしてしまうって結構社会性(なんだ社会性って)高いのでは、と思いました。とか言いつつ、オジンオズボーンの魅力って「まじでなんも意味ない、このネタを見ても一つも学んだことがない、ただあまりにもずっとバカなことをやっているので死ぬほど笑ってしまった」みたいな、ナンセンスここに極まれり的バカバカしさにあるような気もしているので、やっぱり社会性はなかったのかもしれません。どっちだよ。

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わらふぢなるおキングオブコントのネタめっちゃおもしろかったよね〜〜〜〜〜〜!!!!とここぞとばかりに今更キングオブコントを持ち出すのはわたしがわらふぢさんのネタを見るのがキングオブコントで初めて、今回で2回目だからなのですが、いや、キングオブコントのネタおもしろかったよね〜〜〜!!
(ネタを見たことがなかったのですが、東部第33舞台の船上パーティーの時に泥酔したわたしと泥酔したふぢわらさんが謎に絡み続けるという思い返すだけで申し訳なさと恥ずかしさで死にたくなるような交流をしたことがあって、それは別途、来月の文フリで出展する冊子にエッセイとして書く予定です。告知でした。ふぢわらさんはあの日、飲みすぎて記憶がない的なことをツイッターで言っていたのでわたしのことも忘れていてほしい、まじで。)
今日のネタは、ふぢわらさん演じるエステシャンの心の声が聞こえるというものだったのですが、KOCのネタも今日のネタも客席となるおさん(が演じるキャラクター)の情報格差の作り方がおもしろいなと思いました。KOCのネタでは、空間的には二人が横並びに、物語内では二人は別々の場所にいるため、ふぢわらさんの行動がなるおさんには(舞台上でも、物語内でも)見えないが、客席からは二人を同時に平行して見ることができるという差があって、その情報の差を利用したボケ・ツッコミのセリフがすごく今立っている世界の足元ぐらぐらさせてくれる感じでおもしろかったですし、今日のネタではその情報格差が埋まった瞬間から怒涛のボケがはじまる様がドラマティックでとてもワクワクしました。あと、意図的に格差を作ることでどうしても見ている側がなるおさんに対して優位に立たざるを得ないという状態になってしまうのがほんとうにすごい。そんな状態でなるおさんが「わたしは豚です」とか言い出したらそれはもう笑う。

コーラスライン

一本ネタメンバーと一緒に若手のネタを見て講評しようというコーナー。お客さんから×の札が10個上がったら強制終了。

前半は、ラブレターズジグザグジギー池田さん、わらふぢなるおが登場。
池田さんはここに来る途中で乗っていた電車が止まってしまったらしく、さっき着いたばかりとのこと。走ってきたのか、なるおさんから「汗すごいよ」と指摘されていました。
池田「おいおい、デブから汗ばみをいじられるなんて、時代が変わったなあ」

それから、話題はわらふぢがキングオブコント決勝進出したことについて。
溜口さんが「決勝行ったってことは、ねえ?」と上目遣いでリーダーを見つめます。
「え?なになに?」と戸惑うリーダーに対し、池田さんに目配せして「ねえ?」とにやにやする溜口さん。「なになになに?」とリーダーがあくまで察さないぞという姿勢を崩さない中、ついに塚本さんが「リーダー金出せよ!!!!!!!!」。
溜口「リーダーはキングオブコントの決勝に行くと、お祝いにポケットマネーをくれるんですよ」
渡辺「そんなの、いま、こんなお客さんいるところで言わなくていいじゃない」
塚本「いいからさっさと金出せよリーダー」
溜口「チビからカツアゲされるなんてねえ」
なるお「時代、変わったね」

ちなみにわらふぢなるおさんはキングオブコント決勝に進出しても特に生活の変化等はなかったそうですが、ゆいいつ、なるおさんがお祝いに連れて行ってもらったお寿司屋さんでサインを求められ、初めてお店にサインをしたと話していました。

それから、カウントガール(客席であがっている×札の数をかぞえる係)の平井佳織さんが登場。めちゃくちゃかわいい方だったのですが、そんな方の登場にラブレターズのふたりのテンションがあがっていました。
渡辺「でも残念、もう結婚してるんだよ彼女」
塚本「なんだよ!ふざけんなよ!」
池田「結婚しててもお前には一番関係ないからね!」
渡辺「しかも、相手は電通マン
塚本「おいおい金持ってんなあ!?」
渡辺「塚本の性格がどんどん悪くなっていく……」
荒ぶる塚本。

そんな塚本さん、チュランペットの「影の薄いキャラ」が登場するコントを見た直後、成人式の時に開催されたビンゴゲームで優勝し景品としてPS2をもらえるはずだったのに、なぜかいつのまにかそもそも成人式に出席していないことにされていた、という悲しすぎるエピソードを披露していました。もっと荒ぶってくれていいよ……!

若手のみなさんのネタもおもしろかったですし、ネタを見ている時の1本ネタメンバーの表情を観察できるのもおもしろかったです。あ、ここで笑うんだ、とか。ラブレターズのおふたり、裏笑いのタイミングがふたりばっちり揃うのがすごくらしいな〜と思ってしまいました。
ネタ中はいちばんにこにこしているのに、なぜかネタ後の講評が超辛口な池田さんもおもしろかったです。辛口キャラってことなのだろうけれど、「スラムダンクと、ルーキーズをモチーフにしてるんだろうけど、かたやバスケでかたや野球だから、このネタはなんだ?って混乱する」とか、めちゃくちゃいいことを言っていたような気がします。あと、「そういうキャラクターの人間はノースフェイスのリュック持ってないよ!」とか小道具の細かいところまで突っ込んでいたり、演出へのこだわりが感じられてよかったです。
カントリーズおもしろかったな〜。ラママへ向かう直前に道玄坂でえざおさんとすれ違って「あっきょうカントリーズも出るんだ!」とうれしかったのですが、すれ違った時のえざおさんがなんかもうすでにおもしろかった気がする。あのネタを見た後振り返ると。 

コーラスライン後半は、オジンオズボーン、ななめ45°が登場。

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王子、髪の毛の色変えたのかな、金髪にピンクが入って見えて、とてもかわいかったです。ネタは「お風呂に入っている時に宅急便が来た時の対処法」のやつでした。何度か見たことのあるネタだったのですが、毎回細かいところが変化していて、いや変化じゃなくて進化っていったほうがいいのかな、見るたびにおもしろくなっている気がします。王子が「みんなが王子のこと見てるから、王子も視線をお返しします!」と目からビームを出すくだりがあったのですが、王子が脇で見ている篠宮さんに視線を送り、篠宮さんが「返されたー!!!!」と受けるやりとりがとても楽しくてよかったです。そのあとのコメントで篠宮さんは「アントワネットおもしろーい!」とまっすぐに言っていたのですが、ほんとうにネタ中ずっと声を出して笑っていて楽しそうだったのでなおさら。

篠宮「アントワネット、最高ですね。めちゃくちゃ好きです。前に、カバーネタっていって、僕ら二人でアントワネットの漫才完コピしたことあるんですよ」
高松「その時YouTubeでめちゃくちゃ漫才見たんですけど、こんなふざけてるように見えて、すっごい緻密に作られてる!」
山口「やめてやめて」
篠宮「間とか計算され尽くされてる」
篠宮さんの投げキッスと高松さんの背筋ゾゾタウンが見られてうれしかったです。

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大喜利ライブの時なんかでも、篠宮さんって他の芸人さんの回答でめちゃくちゃ笑うな〜という印象があるのですが、篠宮さんほどのセンスの塊みたいな人が同じもの見て笑ってる状況ってすごく得意な気持ちになれて最高だなあと思います。(そして篠宮さんはわりとはっきり好きなタイプの笑いがあるような気がするので、それが一致した時も最高にうれしい)そんな篠宮さん、マッハスピード豪速球のことも「大好き!」と言っていました。

岡安「もし彼女さんのだったら悪いんだけどさ、服ダサすぎじゃない!?」
高松「コントとは全く関係ないとこで女がブスすぎんねん!しかもなんでちょっと化粧してんの?」
坂巻「かわいく見せようと思って」
土谷「スガシカオの女装じゃん!」
ガン太「一応、冨永愛ってコンセプトはあるんですよ」
終演後、坂巻さんはこの格好のまま単独のチケットの手売りをしていました。近くで見るとより怖かったです。

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サツキおもしろかったな〜!
ネタ後、リーダーに「どうだった?」とコメントを求められた篠宮さんが早速、「いや、漫才うまな〜い?」とツッコミを真似し、高松さんも立ち上がって「パクってな〜い?」とかぶせると、本家本元門脇さんも「真似すんのはやな〜い?」。
ここのやりとりがめちゃくちゃテンポよくておもしろすぎでした。
高松「楽しい!これだけ言うパーティーやりたい!」
楽しそう。

エンディング

 ジグザグジギー池田さんからの告知&ご報告。

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池田「実は明日、妹が結婚するんです。それをリーダーに報告したくて」
渡辺「なんでだよ。お前の妹の結婚は知らないよ」
池田「いやいや、お世話になってるリーダーにはお伝えしたかったんです」
渡辺「いいよ、知らない」
池田「ぜひリーダーに知っておいてもらいたくて」
渡辺「なんでだよ」
塚本「リーダー金出せよ!!!!!!」

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塚本「リーダー早く金出せよ!」
池田「やめてよ、おれ、そんなつもりで言ったんじゃないから」

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塚本「リーダー金出せ!」
高松&溜口「直毅〜やめろよ直毅〜」

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塚本「リーダー金出せ!!!」
池田「ちょっとやめて〜」
全然抵抗しない池田さん。はっと塚本さんも我に帰ったのか、「俺、こいつ(池田)に操られるのはいやだ!!!!」と戻っていきました。最後まで荒ぶってた直毅。最高。

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